こどもの肌荒れ、犯人は下着かも!? 化学繊維でさらに悪化も
保温性、吸湿性、速乾性などに優れた機能性下着は、今や子供にとっても、寒い季節の必需品となっています。日々の暮らしにすっかり溶け込む一方で、子供たちを悩ますかゆみや汗疹、アトピー性皮膚炎の症状を悪化させる隠れた犯人になることも。子供の冬の肌トラブルを軽減する肌に優しい下着選びの秘訣をご案内します。
目次
機能性肌着、こどもには要注意って本当!?
機能性肌着を利用するのは大人の世界では今や当たり前。薄くて暖かく、汗のケアも万全と、世代を問わずに広く世間に浸透しています。化学繊維を使用した機能性下着はジュニア下着でも大人気。少しでも子供が暖かく過ごせるように、汗をかいても気持ちよく過ごせるようにという親心から、吸湿速乾や保温性に優れた機能性下着を選ぶ人が多いようです。
しかし、子供を思うその親心が、かゆみや肌荒れといった肌トラブルの原因になっていることもあるのです。
皮膚が大人より薄く、皮脂分泌の少ない子供の肌はとてもデリケート。下着の繊維と皮膚の相性が悪いと、かゆみや汗疹などの肌トラブルとなって顕著に表れます。
「背中の肌荒れがヒドイ!」
「わき腹がかゆくなる!」
「スパッツをはくとすねがかゆくなる!」
こうした子供の肌トラブルは、もしかすると下着を変えることで改善できるかもしれません。
「汗×乾燥×化学繊維」の三角関係が乱れると肌荒れに
下着に使われる繊維には、綿や麻、シルクなどの天然繊維のほかに、石油を主原料とする化学繊維があります。機能性が高いとされる肌着には、吸湿発熱性に優れ速乾性の高いレーヨン、保温効果のあるアクリル、ストレッチ性のあるポリウレタンなど、実に多くの化学繊維が使われています。化学繊維は触れると静電気をおこしやすく、肌がデリケートな人なら、その刺激だけでかぶれてしまうこともあります。
また、汗を吸い取ることで発熱する吸湿発熱構造の下着は、必要以上に肌の水分を吸い取ってしまいます。乾燥が気になる季節に水分を奪う肌着を着ると、かゆみなどの肌トラブルの原因になることは容易に想像できますよね。
肌がかゆい、アトピーの症状がひどくなった、赤いブツブツができてきた…。そんな肌の症状は肌着と関係していることがとても多いのです。
こどもの下着、イチオシは綿100%
キッズ肌着におすすめの素材はやはりコットン。汗をよく吸い取ってくれる上、風通しがよいのが特徴です。つまり、肌着に求められる二大条件である高い吸湿性と通気性を兼ね備えているのです。また、滑らかで肌触りがよく、帯電しにくいため、下着を着たり脱いだりする時も静電気がおきにくいという特徴も。
最近はコットン100%の子ども下着も、アトピー対策や抗菌防臭効果、ドライ性能など、化学繊維の下着に負けない高機能商品がたくさん出回っています。天然素材の下着も多様化し、シーンや好み、生活に合わせて下着が選びやすくなっていますので、子供の肌に不調を感じたら、ぜひ下着の見直しを検討してみましょう。
かゆみや乾燥がひどい場合は、下着を変えるだけでなく、生活全体に乾燥対策を取り入れると効果的です。部屋に加湿器を置く、暖房器具をエアコンからオイルヒーターや床暖房に変える、石鹸や洗顔料、スキンケアクリームは保湿効果の高いものを選ぶ、お風呂上りには保湿ローションを塗る、室内の湿度を上げるなど、保湿重視のスキンケアを徹底させることです。肌の不調の原因が乾燥の場合は、普段の生活を少し変えるだけ肌トラブルがおさまるかもしれません。
こどものムズマズチクチクは肌荒れの前触れ
肌が弱い子の肌着は綿素材がベストです。子供は「着るとチクチクする」「動くと体がかゆくなる」「時間がたつと背中がムズムズしてくる」というような肌の微妙な不快感を上手に言葉で表現できません。肌に異変が表れたら、化学繊維の下着の影響を一度疑ってみましょう。子供のムズムズチクチクは、肌荒れの前触れかもしれませんので、早め早めの対処が肝心です。また、症状がひどいようであれば自己判断は危険。皮膚科の先生に相談しながら肌荒れ対策を行うようにしてくださいね。
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