靴擦れ・踵抜けの悩み解消。足のサイズとタイプで選ぶ快適シューズ
靴擦れや踵抜け、足の甲やつま先の痛み…。靴選びを失敗すると不快モードが一気に上がり、せっかくのお出かけが楽しめなくなってしまいますよね。靴は同じサイズでも、メーカーやデザインによって履き心地は大きく異なります。快適な靴を選ぶには、足のサイズだけでなく、タイプも正しく把握することが大切です。
今回は、足のサイズや形の基礎知識の他、タイプ別おすすめシューズ、靴擦れ予防・靴擦れケアなど、足元の快適さに関する情報をお届けします。
目次
本当の足の大きさは、サイズ+ワイズで決まる
新しい靴を購入する際、一番大切なことは自分の足の大きさに合った靴を選ぶこと。靴のサイズは服サイズよりも格段にデリケート。たった0.5cmの差でも、サイズが合わない靴で出かけると、不快で憂鬱な一日を過ごす羽目になりかねません。
「ちゃんと自分のサイズに合った靴を買ったのに、靴が合わない」という人は、もしかすると足の縦の長さ(サイズ)は合っていても、足幅や足囲(ワイズ)が合わないのかもしれません。
自分の足にあった靴を選ぶには、つま先から踵までの足の長さだけでなく、足の厚みと幅を測った足囲(ワイズ)も考慮しましょう。足囲は、足の親指の付け根と小指の付け根のもっとも幅の広い部分をぐるりと一周して測ります。足のサイズとワイズのどちらも合った靴を選ぶことで、驚くほど靴が足になじんで快適に感じるはずです。
靴のワイズ表記を確認しよう
「靴のサイズは必ずチェックするけれど、ワイズは確認したことがない」という人も多いはずです。
靴箱などに、足長サイズと並んで、アルファベットの表記が記載されているのを見たことはありませんか? たとえば、23.5cm/3Eなら3Eがワイズの表記。足長23.5cm、足囲3Eの靴です。足囲はABCDEFなどのアルファベットで表記されており、Aが最も小さくなります。同じサイズでも、デザインやメーカーによって、靴擦れしたり窮屈に感じたりするのは、ワイズが合っていない可能性が高いのです。
通勤シューズに使用するヒールやパンプスはもちろん、ウォーキングなどに使うスニーカーも、ワイズがぴったりの靴は快適さに大きな違いが出ます。靴を新しく購入するときは、ぜひ下記のワイズ表を参考にして、本当に自分の足に合う靴を選んでください。
足タイプは指の形がポイントに
足のサイズを足長・足囲ともにしっかりと確認したら、次に足のタイプもチェックしてみましょう。足の形は主にエジプト型・ギリシャ型・スクエア型の3つの足のタイプに分けられます。それぞれの足の特徴とおすすめのシューズタイプを下記にまとめてみました。
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エジプト型
5趾の中で親指が最も長いのがエジプト型。日本人の大多数がこのタイプだといわれています。比較的どんなタイプの靴でも合いますが、足の外側に重心が傾きがちで、外反母趾になりやすいため、注意が必要です。
ヒールやパンプスを選ぶときは、つま先が丸みを帯びたラウンドトゥの靴がおすすめです。スニーカーも同様につま先が丸いタイプを。
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ギリシャ型
人差し指が最も長いタイプ。小さなサイズの靴では人差し指が曲がってしまうため、少し余裕をもったサイズ選びをしましょう。パンプスやヒールはつま先が尖ったポインテッドトゥがおすすめ。つま先部分が空いたオープントゥのサンダルも好相性です。
スニーカーはつま先部分に余裕があるタイプを選びましょう。
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スクエア型
親指・人差し指・中指がほぼ同じ長さで、足幅が広いスクエア型は日本人では少数派。薬指や小指も長く、足の指が横一列に並んだような印象です。小指が当たらないよう、幅広でつま先のカーブが少ない靴がおすすめです。
パンプスなどは足先の細いタイプは避け、四角いスクエアトゥかラウンドトゥを。スニーカーもスクエア型でつま先のカーブが緩いものを選んでください。
足のトラブルの原因と簡単にできる予防法
足のサイズやタイプが合わない靴を履き続けると、足にさまざまなトラブルが発生します。主なお悩みとその原因をあげてみましょう。
■合わない靴が招く足トラブル
・靴擦れ…靴と接触した部分の肌がこすれ、赤くなったり、水膨れになったり、皮が捲れたりします。
・踵抜け…大きな靴を履いた時、踵がパカパカと脱げやすく、歩きづらくなります。踵の細い人は特に注意を。
・外反母趾…親指が第2関節から内側に「く」の字に曲がる外反母趾は、つま先の形が合わない靴を履くことが一つの原因です。
・むくみ…窮屈な靴を履くと、リンパや血管を圧迫して足がむくみやすく。大きすぎる靴も、足の緊張を招き、むくみにつながる場合があります。
・巻き爪…足先が細すぎる靴を履いて爪を圧迫することで、巻き爪を悪化させることがあります。逆に大きすぎる靴も爪にダメージを与える恐れが。
■おすすめ!すぐできる靴擦れ予防法
・靴擦れ予防1 靴の皮を軟らかくする
新しい靴は、自分の足に馴染むまでは靴擦れしやすいもの。革靴の場合は、靴全体にクリームやオイルを塗ったり、手で皮をもんだりすることで、皮が少し柔らかくなります。
パンプスの踵部分の靴擦れが心配な場合は、ドライヤーをあてると素材が柔らかになる場合も。また、靴が窮屈な時はシューストレッチャーで靴を伸ばす手もあります。
・靴擦れ予防2 靴下やストッキングで皮膚をカバーする
直接、靴と肌がこすれないように、靴下やストッキングをしっかり着用しましょう。パンプスを履く場合は、外からは見えないフットカバーもおすすめ。スニーカーやローファーなど、靴下が合う靴の場合は、生地に工夫を凝らした靴擦れ防止ソックスを活用しましょう。
・靴擦れ予防3 靴擦れ防止用絆創膏を貼る
手軽に活用でき、靴のタイプを選ばないのが絆創膏。一般的な絆創膏でも大丈夫ですが、靴擦れ防止用の絆創膏は、足の複雑な動きを考えて作られているため、足のカーブにぴったりと張りつき、はがれにくくなっています。
それでも靴擦れをしてしまったら、患部が悪化しないように優しくケアをしましょう。まずは、患部に絆創膏を貼り、はがれないようにテーピングなどでサポートします。ずれにくく、患部をしっかりと保護してくれる、靴擦れケア専用の絆創膏も販売されています。
ひどい靴擦れには至っていないものの、靴擦れが悪化しそうなときは、患部にワセリンなどを塗って滑りをよくすることで、痛みや不快感が軽減することがあります。
自分の足のサイズ・ワイズ・タイプを見極めて快適シューズライフを
どんなに見た目が素敵でも、自分の足に合わない靴を履くと、痛みや歩きにくさのせいで一日中憂鬱な気分に陥ります。快適な靴を見つけるには、足のサイズ・ワイズ・タイプの3つを考え併せて靴選びをすることが大切。自分の足にぴったりの靴は、まるでオーダーメイドのようにしっくりと足に馴染みます。
また、おろしたての靴はトラブルを起こしやすいので、靴下やストッキング、靴擦れ防止用絆創膏などを上手に活用しましょう。履き心地もデザインもばっちりの靴で足元を決めると、お出かけが一段と楽しくなりますよ。
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