結局ポリエステルの下着って肌にいいの?ポリエステル下着とお肌の正しい関係

更新日:2021年07月12日 37,257 PV

下着や上着や部屋着の繊維として幅広く使われているポリエステル。さて、ポリエステルはお肌にとってどんな存在なのでしょうか?今回は、ポリエステルとお肌の関係を掘り下げて、「実は肌にいい」「肌に合わない」「肌触り」「肌荒れ」といった様々な影響を解説していきます。

目次

ポリエステルの下着と肌の相性

ポリエステルの下着と肌の相性

ポリエステルは下着との相性が良いと言えます。なぜなら、まず、ポリエステルは速乾性が高いからです。

特に夏は綿は汗は吸ってもベットリ感があり乾きづらいと言えます。長時間快適に清潔にインナー環境を保つ点においてポリエステルは下着にとって優れた素材と言えます。

下着にポリエステルが使われる理由

下着にポリエステルが使われる理由

答えは素材の機能性が高いからです。

洗濯後、縮みにくい、シワになりにくい、速乾性が高い、熱に強い、光沢感があるといったたくさんの長所があります。

下着がズレるのは嫌ですよね。ポリステルは生地の強く、崩れにくい点にも下着との相性が抜群だと言えます。

ポリエステル100%以外の繊維の特徴

ポリエステル100%以外の繊維の特徴

種類1:ポリエステルと綿を混合繊維

ポリエステルと綿を混合し、お互いの短所をカバーし、長所を伸ばす混合繊維です。綿素材の「縮みやすくズレやすい」という短所が、ポリエステルの「型崩れしにくい」という特徴でしっかりカバーされます。また、綿100%よりも混合繊維のほうが乾燥がしやすいメリットがあります。

綿の長所である通気性の良さも生かされているため、ポリエステル100%よりも通気性が良いと言えます。綿65%にポリエステル35%、綿50%/にポリエステル50%といったような配分の素材が一般的です。

種類2:ポリエステルと麻の混合繊維

麻を混ぜることによって、天然の素材感と麻らしい清涼感を出すことができます。麻にポリエステルを加えることで、麻素材には、シワになりやすい、白化しやすいなどの短所をカバーすることができます。

種類3:ポリエステルとポリウレタンの混合繊維

ポリエステルとポリウレタンを混合した繊維もあります。なめらかでさらさらな肌ざわりが心地いいと評されるユニクロのエアリズムシームレスVネックブラキャミソールは、ポリエステル74%、ポリウレタン26%となっています。

ポリエステルの下着が肌に合わない人の特徴

ポリエステルの下着が肌に合わない人の特徴

基本的に敏感肌の人はポリエステル素材100%は合わないと感じるかもしれません。ポリエステルは速乾性が高いため、汗かきのかたに良いイメージがあるかもしれませんが、ポリエステルは吸水性が低く、蒸れやすい特徴があります。

なので、熱を外に逃がさずに、汗の量をさらに増える可能性があります。

また、ポリエステルの下着は毛玉ができやすく、毛玉の刺激によって、肌に合わない感じを持つかたもいるでしょう。ショーツの場合は、ショーツの線やゴムが原因でかゆみやかぶれを引き起こすこともあります。

ポリエステルの下着の肌触り・肌刺激はどの程度?

ポリエステルの下着の肌触り・肌刺激はどの程度?

肌触りが合う人にはサラッとした印象があるでしょう。しかし、静電気を貯めやすい人などには、チクチクした刺激を感じることも多いでしょう。

というのも、ポリエステルは、静電気をよく起こす素材だからです。ポリエステルはマイナスの電気を帯びやすく、逆に肌はプラスの電気が帯びやすいため、静電気が起こります。

静電気と認識できる激しい電気ではなく、素材と皮膚の間で小さな静電気が起こり、その電気が、チクチクしたかゆみのような刺激を与えます。

結局ポリエステルの下着は肌に優しいの?

ここまで記事を読むと、弱点のない下着がないようにも感じます。ポリエステルの下着にしろ、どんな下着を着用するにしろ、下着の環境を清潔に保つことが大事です。

ポリエステルで肌荒れしないのであれば、着用感や速乾性が心地よく感じ、総合的にポリエステルの下着が肌に良いと感じる人もいるでしょう。

健康の側面から言えば、困ったときは「自然に還る」のが一番です。多少速乾性が悪くても、天然素材を着用し、1日に複数回着替える、もしくは、体に風を通すような環境を自ら作るなどの試みが必要です。汗を掻きやすい部分にハンディタイプの扇風機を利用するのも良いでしょう。

敏感肌のかたは低刺激の汗拭きシートを使いましょう。また、座りっぱなしだと下着に熱がこもりやすくなります。適度に立つような習慣を作りましょう。他にも、定期的に化粧室などに行って、下着周りを乾燥させたり、下着のベルト部分をはたいて静電気を除去したりといった工夫が大事です。

最後に:様々な素材の下着選びを楽しんでみよう

以上、ポリエステルの下着について、分かりやすく解説をしてきました。下着の素材選びは、食物アレルギーに似ていると感じます。普段の食習慣が腸内環境を作り、その腸内環境の反応としてアレルギーが起こるようになります。

下着も同じです。これまでの生活習慣によって作られた肌質や体質が、下着の繊維によっては気分の悪さや痛みやかゆみをもたらします。

まずは、いろんな素材の下着を履いてみて、自分にぴったりの下着を探すことをおすすめします。そのうえで、日頃から睡眠・食事・ストレス発散などを心がけ、体の環境を向上させていきましょう。下着の着心地は人生の居心地そのものです。今回の記事も参考にしてみて下さい。

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この記事を編集した人

美着家 Masami

医療・健康・健康・心理学など様々なジャンルの執筆を行っています。本サイトでは、美着家として、下着や衣類に関して独自のアプローチで研究をしています。

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