子育てに集中できない!産後の尿もれで悩むママに
妊娠中に尿もれを経験した人はたくさんいますが、出産後はそれほどいないと思っていませんか?実は、恥ずかしくて相談できない人が多数いるのです。それは、産後のママたちの調査にも現れています。『ママたちが経験した産後の不調』を調べた報告書によると、抜け毛、腰痛、肩こりの次に多かったのがなんと「尿もれ」なのです。
尿もれが頻繁に起こると子育てにも支障が出ます。例えば、抱っこやおんぶの時に力を入れたら…、子供と遊んでジャンプしたら…などなど。気になってトイレに行ったり、ショーツを替えたりしていたら、子供のお世話どころじゃないですよね。
今回は産後の尿もれに注目して、原因や予防、改善などのお話をします。
目次
妊娠中と産後の尿もれの原因は?
実は、妊娠中と出産後で尿もれをしてしまう原因が少し違います。
妊娠中はおなかの中の胎児の成長と一緒に子宮が大きくなっていくので、膀胱を強く圧迫して尿もれをしてしまうのですが、出産後は、骨盤底筋が伸びきってしまうことで、尿道の締まりが悪くなって尿もれになるのです。
骨盤底筋とは、骨盤の底にあり、子宮や膀胱、直腸などの腹部臓器を支えている部分で、筋肉や繊維組織でできています。骨盤底筋が分娩によって神経組織が傷を受けると、膀胱や尿道の知覚障害も起こりやすくなり、尿もれの他にも尿意を感じなかったり、おしっこがでないなどのトラブルが起こる場合もあるので、とても深刻です。
骨盤底筋が伸びてしまうのは、高齢であったり、経膣分娩で子宮口の全開大から出産まで時間が長くかかってしまったり、吸引や鉗子(かんし)による分娩、ベビーが3500g以上だったりした場合などです。人工的な力や急激な負荷が骨盤底筋にダメージを与えるのです。
そのダメージによって、しっかりと内臓を支えきることができなくなり、下がった内臓が膀胱を圧迫し、尿道口をしっかり締めつけることができなくなり、尿もれになってしまうのです。
※骨盤底筋の強さは、人それぞれなので、人によってはまったく問題ないこともあります。
産後の身体に合わせた尿もれ予防を行いましょう
出産後の身体はさまざまなダメージを受けています。身体の回復に合わせた排尿方法を行うことで尿もれ予防につながります。
まず、出産から2、3日くらいは、尿意を感じなかったり、尿が出ないなどのトラブルがあるため、産院や病院では尿意を感じなくても早めにトイレに行くことを指導されます。これは尿意を感じないことによって、尿がたまりすぎて膀胱を傷めることになるからですが、その習慣をいつまでも続けていると、いつも膀胱の出口をいきむ力でこじあけるような排尿習慣になってしまい、尿もれしやすくなってしまいますので、産院から退院する頃には、早めにトイレへ行くのはやめて、尿がたまった感覚を感じて排尿したいのを少し我慢してから、トイレへ行くようにするのが後の尿もれ予防に効果的です。
産後から1ヶ月くらいまでは、まだ骨盤底の筋肉や靱帯(靱帯)は、内臓の重みに耐えられるほどは回復していないので、骨盤底に負担をかけるような腹圧のかかる体操は控えた方がよいでしょう。
コルセットやガードルでおなかを締めつけることも子宮や膀胱を下にさげて骨盤底に負担を与えることになり、尿もれや痔になることもあります。おなかを締め付けない下着を選ぶのも尿もれ予防のひとつの方法です。
骨盤底筋トレーニングで尿もれ改善しましょう
骨盤底筋トレーニングは尿もれの予防・改善に効果が期待できます。骨盤底筋は鍛えることで尿もれの症状を改善することができます。また、毎日続けることで丈夫な骨盤底筋が作られ、将来的にも排尿によるトラブルを起こしづらくする効果も期待できます。
トレーニングを行うときは、身体をリラックスさせ、ゆっくりした動きで、おなかに力を入れずに肛門や膣をしめる『意識』をすることがポイントです。1日2回10分程度の骨盤底筋トレーニングを毎日行うことで尿もれの改善が期待できます。
産後の始める目安は、会陰の痛みが治まる時期が良いとされています。出産後の骨盤底は一時的に不安定な状態になっていますので、「会陰の痛み」がよくわからない場合は、かかりつけの助産師や産婦人科医にご相談ください。
まとめ
出産後のケアに関しては、骨盤のゆがみなどが主で尿もれに関してはあまり認知されていないようでしたが、実際には産後のケアショーツなどの商品でもわかるように、尿もれに悩んでいるママは結構いるのです。
産後しばらくは、専用のケアショーツやケアパッドを使ってみるのもいいかもしれませんが、今日から骨盤底筋トレーニングを続けて尿もれからサヨナラしましょう!そして明るく楽しい子育てライフを送りましょう♪
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