治療より予防。こどもの靴擦れには靴下が役に立つ!
「子供に新しいスニーカーを買ったのに、すぐ靴擦れを起こしてしまった!」という悲しい経験はありませんか。子供は大人が思っている以上に靴擦れを起こしやすいものです。
今回は子供の靴擦れの原因と対処法、手軽な予防法など、今すぐできる靴擦れ対策をご紹介します。
目次
どうしてこどもは靴擦れを起こしやすいの?
「靴擦れ」とは、足の皮膚が圧迫されたり擦れたりすることで、その部位に炎症が起きることを指します。つまり靴のサイズは、小さすぎても大きすぎてもダメなんです。当たる部分によってはかかとだけではなく、親指やくるぶし部分に靴擦れができることもあります。
では、なぜ子供は靴擦れを起こしやすいのでしょうか。
1.子どもの足のサイズはすぐに変わる
成長期の子供の足は、1年で1〜2cm大きくなると言われます。わずか半年でサイズアウトする可能性があるので、3ヶ月に1度の頻度で靴のサイズチェックをするのが理想です。お店で買う場合は、つま先に1cmほどの余裕があるか、かかとや足幅は合っているか、靴底に柔軟性はあるかなどをチェックしましょう。「すぐきつくなるから、大きめサイズを買っておこう」という考えは、靴擦れだけでなく扁平足や転倒による怪我にもつながるので危険です。
2.子どもの皮膚は薄い
子供の皮膚は、大人に比べて薄くて傷つきやすいものです。長さはもちろん、幅や形が合わないだけでも靴擦れがおきます。キッズ向けの動きやすいスニーカーですら、おろしたての時は靴擦れが起きてしまうことがあるので、靴擦れを起こしやすいゴムサンダルを履く時はさらに注意が必要です。
3.おさがりの靴を履いている。
「まだまだキレイだから、捨てるのはもったいない!」と、上の子の靴を下の子に履かせていませんか。おさがりの靴はソールなどが最初の持ち主の足型になっているため、靴擦れ以外に歩きにくさや足首の歪みにもつながります。できれば避けましょう。
靴擦れの対処法は? 予防法は?
もし靴擦れになってしまった場合は、どうすればいいのでしょうか。
まず、水ぶくれになってしまった際は決して破かないこと。水ぶくれ内の液体には皮膚の炎症を治す成分が含まれているため、破いてしまうと傷の治りが悪くなってしまいます。ただ、もうすでに破れてしまった場合は、水で洗って余った皮膚を取り除いた方が傷は早く治ります。傷口にはハイドロコイド成分が含まれた絆創膏や塗り薬が効果的。ハイドロコイドはバイ菌が傷口から侵入するのを防ぎ、さらに保湿が自然治癒力を高めてくれます。もし傷口が悪化して化膿してしまった場合は、痕を残さないためにも皮膚科を受診しましょう。
そんな痛々しい靴擦れですが、少しの心がけで防ぐことができます。足の長さと形に合った靴を履く、定期的にサイズチェックをする、新品の靴でいきなり長距離を歩かない、靴擦れになりそうな時は靴と足が擦れそうな部分に少量のワセリンを塗るなど、どれもさほど難しいものではありません。ただし大人が使う靴擦れパッドは、皮膚が薄い子供には不向きな場合があるので、むしろ靴側に絆創膏を貼る方が安心です。
靴擦れは治療するよりも予防を心がけたいですね。
靴擦れ防止の最も手軽な対策は靴下!
足に合った靴を選べば基本的に靴擦れは予防できますが、ちゃんとサイズを合わせていても、新しい靴や古い靴は固いので肌が擦れて足が痛くなったり、たくさん歩いた日の夕方は足がむくんで同じ靴でも窮屈に感じたりすることがあります。またサッカーなどのトレーニングシューズを普段用の靴に選ぶ人もいますが、実は柔軟性やクッション性が十分ではないため靴擦れが起きやすいのです。サイズに注意をしていても、このような思いがけない要因が靴擦れにつながることがあります。
そんな中で最も手軽な靴擦れ対策は、なんと言っても靴下の着用。素足よりもクッション性が生まれるので、怪我の防止にもなります。新陳代謝の良い子供のために防臭効果があるものや、寒がりの子供のために暖かい厚手タイプなど、用途に合わせてさまざまなタイプをのジュニアソックスを取り揃えておくと便利ですね。しっかりフィットする靴と靴下を選んで、靴擦れから子供の足を守ってあげましょう。
靴擦れに効果的な靴下。こどもと楽しんで選びましょう!
一度靴擦れを起こすと、こどもは大変です。「靴を履くと痛いから、外に行きたくない!」という気持ちにさえなるかもしれません。そうならないためにも靴下などを活用して、日々の予防を心がけることが大切です。
「靴下は消耗品だから、何でもいい」というママさんは多いですが、同じ靴下でも、厚さ・長さ・柄・機能など、特徴はさまざま。できれば子供と一緒に楽しく靴下を選んで、親子で靴擦れの痛みとサヨナラしましょう。
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