衣替えの季節は、インナーで風邪防止!
段々と夏の暑さが和らぎ、秋が近づいてくると、洋服の衣替を意識する季節になります。
衣替えの季節は急に涼しくなることもあり、服装が薄すぎると風邪を引いてしまうことも。
インナーを上手にか選べば、風邪を防止することができます。そこで今回は、風邪の防止に効果的なインナーを種類別にご紹介します。
暑がりの方も、寒がりの方も、ご自分に合ったインナーのタイプがみつかりますよ。
目次
体を温めるインナーで風邪を防止
風邪を防止するためには、体を冷やさないことが大切です。とくに寒がりという方や、汗をかきにくい方には、保温効果のあるものがおすすめ。
ここでは、保温効果のあるインナーの種類についてご紹介していきます。
保温効果の高い「吸湿発熱素材」で体を温める
まずは体を温める効果の高い「吸湿発熱素材」について、みていきましょう。
吸湿発熱素材のメリット
寒がりの方は、分厚い洋服を重ね着しがちです。でも、見た目が悪くなったり、動きにくくなったりするデメリットもあります。
保温効果の高いインナーを着れば、薄着なのに効率よく体を温められます。体を温めるのに効果的なインナーは、「吸湿発熱素材」を使用したものが有名です。
吸湿発熱素材とは、人が皮膚から出す蒸気が生地繊維に取り込まれ、水になるときに生じる熱(凝縮熱)によって体を温める素材。
吸湿発熱素材以外の繊維にも、凝縮熱による吸湿発熱効果はあるのですが、吸湿発熱素材は通常の繊維より、薄くても水分を吸収する割合が高いことが特徴。
極細繊維を使用して水分が触れる面積を増やしたり、より貯蔵できる水分量の多い化学繊維を使用することで、薄くても温かく、水分を吸収しやすくなっているのです。
吸湿発熱素材のデメリット
吸湿発熱素材のインナーには、着用するシチュエーションや体質によって、以下のようなデメリットがあります。
- 一度に大量の水分を吸水できないので、スポーツ時の着用は体を冷やしてしまう
- 乾燥肌の人は、余分に水分を吸収してしまうので乾燥してしまいやすい
- 睡眠中は体温が下がることで熟睡できるが、逆に体温が上がって睡眠が浅くなる
腹巻きで免疫力アップ
体を温めるインナーは、シャツだけではありません。お腹を温める腹巻きについて、みていきましょう。
腹巻のメリット
体にはさまざまな細菌やウィルスと戦う免疫システムが存在します。腸には、免疫細胞や、細菌やウィルスを攻撃するタンパク質が、体全体の60%以上も存在しています。
腸の免疫システムは、36度以下になると働きが低下してしまうため、お腹を温めることはとても大切。
腹巻はカイロと違って低温やけどの心配がなく、お腹を心地よい温度に温められるアイテムです。
お腹を温めれば、腸の免疫システムが働きやすくなり、免疫力がアップ。
衣替えの季節は、インフルエンザやノロウイルスが流行り始める時期なので、腹巻で免疫力をアップしておきましょう。
腹巻のデメリット
腹巻は、一日中の着用を控えた方がよいという意見もあります。一日中着用すると、体が本来持っている体を温める機能が低下してしまい、腹巻をはずしたとたんにお腹の調子が悪くなる人もいるようです。
オフィスでの勤務中や、就寝中など、冷えやすい環境でのみ着用するようにしましょう。
冷たい風を通さない「防風インナー」で風邪防止
体を温めるのではなく、冷たい風を防ぐ「防風インナー」について、みていきましょう。
防風インナーのメリット
風速が1m上がるだけで体感温度が1度下がるため、風がある日とない日とでは体感温度はかなり変化します。インナーで体を温めることも大切ですが、冷風による体の冷えから身を守ることも大切です。
「防風インナー」は、その名の通り、風を通さないつくりのインナー。吸湿発熱インナーは、動いているうちに熱くなりすぎて、汗をかいてしまうデメリットがあります。
しかし防風インナーは、冷たい風が体にあたりにくく、さらに自身の体温で体をほどよくあたためるため、汗をかきすぎて体が冷えることを防ぎます。
スポーツ中や、バイクの走行中の防寒対策にも効果的です。防風インナーを着用することで、厚手の上着で防寒する必要がなくなり、薄着ファッションを楽しめます。
防風インナーのデメリット
防風インナーは、ポリウレタンをコーティングしているものが多いのですが、ポリウレタンは経年劣化しやすいことが難点。
2~3年ほどで、ひび割れを起こすようになってきます。また、高温にも弱いため、乾燥機が使えないなど洗濯に気を遣うことがデメリットです。
汗を素早く吸収して発散する「吸汗速乾インナー」で風邪防止
吸汗速乾インナーは夏に着るイメージがありますが、冬では体の冷えすぎを防止します。
吸汗速乾インナーのメリット
汗かきの方や、スポーツ中の方は、防寒対策に吸湿発熱インナー着ると、汗をかきすぎてしまうこともあります。
吸湿発熱素材は、日常生活でかく量の汗を吸収することを想定して作られているため、大量の汗の吸収が困難
繊維に吸収されずに肌に残った汗は、気化するときに体から熱を奪うため、かえって体を冷やしてしまう原因になります。
一方、吸汗速乾インナーはスポーツ中や夏の暑い季節にかく大量の汗を素早く吸収し、発散しやすい素材でできています。
肌に汗を残しにくいため、汗で体が冷えすぎてすまうことを防止可能。
さらに素早く乾くことで、肌トラブルを予防します。
吸汗速乾インナーのデメリット
吸汗速乾インナーの素材の多くは、ポリエステルです。とても丈夫な繊維なので、繰り返し洗濯しても傷みづらいことがメリット。
しかし、繊維が強いゆえに起きるデメリットもあります。
ウールは繊維が弱いことで、毛玉ができても自然と落ちやすいことが特徴です。
一方でポリエステルは、毛玉ができても繊維が強いために落ちにくく、いつまでも毛玉が残りやすいデメリットがあります。
衣替えの季節に風邪を防止できるインナーを取り入れよう!
衣替えの季節は、洋服だけでなくインナーの衣替えも同時に行いましょう。
体を冷やさないインナー選びは、用途によって使い分けることが大切になります。日常生活、スポーツ時、バイクの走行中など、さまざまな着用シーンがありますが、今回ご紹介したインナーからご自身に適したものを選んでみてはいかがでしょうか。
インナーを上手に使い分ければ、今年も風邪に負けない対策ができるかもしれませんよ。
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